なぜ?木の実アレンジメント講師がキノミスト®~怖い商標ビジネス
私はこの度「キノミスト®」の商標を取りました。
その商標を取得した背景には実は怖い「商標ビジネス」というものがあったのです。
さいたま市、木の実のアレンジメントとクロスターアルバイテンの教室Mikoyanです。
さて私は、自分の職業として「キノミスト」「クロスターアルバイテン作家」を名乗っています。
キノミストって何ですか?
「キノミストとは、木の実を愛し、木の実を使ったアレンジメントを作る人」
という意味で、私が自分で造語しました。
今日はその「キノミスト」発祥の理由と、キノミストの商標を取るに至るまでの経緯をお話ししようと思います。
目次
わかりにくい!「トロッケンゲシュテック講師」って何している人?
私は、木の実アレンジメント講師の資格として、「トロッケンゲシュテック認定講師」という資格を持っています。
「トロッケンゲシュテック認定講師」です。
と言われて、何をしている人かわかりますか?
恐らく、何をしている人かわかる人はまずいないと思います。
木の実アレンジメントの資格は、どのブランドも聞きなれないドイツ語を使っていることが多いです。
それは木の実のアレンジメントの発祥の地がオーストリアのためだからなのでしょうね。
こんにちは。Mikoyanです。
「トロッケンゲシュテック講師」です。
は?な、なんですか?トロ‥ゲ(何か強そう…技名か?)
えーと、木の実でクリスマスリース等の作り方を教えています。
あーなるほど。クリスマスリースですか!
でトロ…ゲ?なんでしたっけ?
そんなやり取りが容易に頭に浮かんできました。
もっとキャッチ―に自分の仕事を言い表せる言葉はないものか。。
キノミスト誕生
そんな時にYouTubeでよく見ていたのは「メンタリストDaiGo氏」でした。
心理テクニックを使ったり、心理学についてのあれこれの論文の知識を披露したりする人が「メンタリスト」
心理を操る人を「メンタリスト」
花を操る人を「フローリスト」
服などの容姿を操る人を「スタイリスト」
それなら、クリスマスリースを作ったり、木の実のクラフトを作ったり、
木の実を操る人は「キノミスト」
これだー。
これなら日本語から作られているからイメージもしやすい。
言いやすい。
覚えやすい。
と思いました。
商標トラブルを知る
まず手始めにTwitterで「木の実アレンジメント作家・講師」=「キノミスト」と名乗り始めました。
そんな中、メンタリストDaiGo氏が「メンタリスト」の商標で裁判になっているというのを知ります。
また、木の実教室界でも、
とある先生が作ったブランド名を別の先生がその名前を商標登録を先にしてしまったため、名前を作った先生ご本人がその名称を使えなくなってしまったという話も聞きました。
そんな時、コンサルタントをやっている友人から
なんか、商標ビジネスってしってる?
商標ビジネス?
SNSで商標になりそうな「名称」を片っ端から見つけて先に商標登録出願だしている人物がいるんだよ。
で、ちょっとその人が有名になって本を出したり、メディアを売り出そうとしたときに、
出てくる。
「あんたが使っているその名称、うちの商標だから」
って。
それで、「商標を買い取れ」って話になるの?
ちがうちがう。
毎月使用料を支払えって話になるんだよ。
で、それで毎月100万の不労所得が入るって言っている奴がいたんだよ。
「キノミスト」名乗るなら、商標を取った方が良いよ。
毎月使用料を取られるの?
本当は、「キノミスト」は一般名詞になればいいなーと思っていたのです。
ですから、最初は商標登録するつもりはありませんでした。
しかし
「自分自身が名乗れない」という事態になってしまったら大変です。
せっかく、「木の実のアレンジメント」という自分の職業をわかりやすく言い表せる言葉を見つけたと思ったのに、
いつの間にか誰かに商標を先にとられて、
軌道に乗ったところでお金を取られるようになってしまったら・・・。
それも「永遠に」です。
それはこまる!
そんなわけで、「キノミスト」の商標を取る為に動き出したのでした。
商標登録は意外と自分でできる
それでは、私が「キノミスト」の商標を取るまでをご紹介しようと思います。
書類の作成・申請・特許料支払いまで全部自分でやりました。
商標が先に登録されていないか調べる。
先ず特許料のサイト
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/
で、「キノミスト」の商標を調べてみました。
検索してみると、「椿のミスト」「滝のミスト」という言葉は登録されていましたが、「キノミスト」は登録されていませんでした。
区分を調べる
商標は取ったら何から何まで、自分の権利が反映されるわけではありません。
「区分」というのがあって、それぞれに権利がわかれています。
例えば、「医薬品」「食品」などなど。
飲料などは「アルコールを含む飲料」「アルコールを含まない飲料」などと細かく分かれています。
そして、権利の範囲を大きく広げようとすればするほど
お金がかかります。(そりゃそうだ)
さて、「キノミスト」はどれが適当だろう?
これですね♪
書類を作る
とりあえず、他の区分41で商標を取っているところを調べてみます。
特に、同様のカルチャー教室をやっている商標を参考にしました。
ふむふむ。なるほど。こう書けばいいのか。
特許庁の「様式見本をみてそれらしい書類」を作ってみました。
特許庁「商標登録の出願手続」願書、申請書の作成方法(PDF)
ここが重要!特許庁の相談窓口に電話
書類はとりあえず出来上がったものの、このまま収入印紙を貼って送るのはちょっと心配…
そこで、特許庁の相談窓口に電話してみました。
https://www.jpo.go.jp/support/general/gyousei_service/soudan00.html
そうしましたら、
作った書類ををFax してください。
後日、ご連絡します。
Faxをした後、約束をした時間に特許庁の方から電話がかかってきました。
そうしましたら、でるわでるわ「修正点の数々」
一番の問題点は、「様式を見て、大体同じように作ったこと」でした。
要するに
「様式見本の文言は勝手に変えるな」
特許庁の相談窓口に電話する勇気
書類は2部作製・特許印紙を貼る・簡易書留で送る
出来上がった書類は送付用・自分保存用と2部作成します。
(パソコンに保存されているからいいや~と思わずに、必ず同じものをプリントアウトしておきましょう。)
特許印紙は大きい郵便局に売っています。(小さい郵便局にはなかった)
3,400円+(区分数×8,600円)
1区分なので 12,000円
ですね。
特許印紙を貼り、そのまま郵便局から「簡易書留」で「特許庁長官様」にお送りいたしました。
電子登録するための費用を支払う
しばらくすると、電子登録するための手数料を支払うための振込用紙が送られてきます。
要するに、
に登録するための手数料ですね。
私の場合は書類が1枚だけだったので、1900円でした。
郵便局のATMから振り込みました。
しばらくすると特許情報プラットフォームに「キノミスト」「商標登録願」という表示が出るようになりました。
ここまでくれば、まずは安心ですね。
審査結果が出るまで約1年
その後は特許庁から
「出願番号通知」
「識別番号通知」
というものが来ましたが、しばらく何の変化もなし。
時々、どうなったかなと確認してみるものの目立った変化はありませんでした。
そして、申請から1年たった今年の5月
来ました。
「【重要】 商標登録料納付のご案内」が
無事審査合格したのです!
すぐに「商標登録料納付書」なるものを作成し、特許印紙28,200円をはり、再び特許庁へ簡易書留で送りました。
※ご注意※
登録料 5年で16,400円と書いてあるサイトがあるのですが、
商標を5年だけ登録するということは出来ません。
あくまで、10年登録し、5年分はただの「分割払い」の金額です。
10年で28,200円って安くない?
年間2820円のコストですよ。
そして1か月後(この待ち時間ホント長い)
キノミスト商標登録完了したのでした。
かかった費用
・出願料 12,000円
・電子化登録手数料 1,900円
・登録料 28,200円
合計:42,100円
でした。
まとめ
今回は、木の実アレンジメントの講師がキノミスト®になるまでの顛末をご紹介しました。
42,100円が高いか、安いかは個々人の価値観の問題ではあると思います。
でも、「商標ビジネス」に目をつけられた場合、月々どのくらいの使用料を取られることになるでしょう?
月5万?
足元を見られて10万?
いやもっとかも。。それがずっと続くことのコストを考えたら恐ろしい事です。
「商標ビジネス」をやっている人物からすると、
初期投資4万ちょっとで、毎月5万の権利収入が入ってくるとしたら
こんなおいしいビジネスはありませんよね。。
自分の手塩にかけて育ててきたブランド・サロン名を取られる前に、
自分で「商標登録」をやってみるというのは価値があることだと思います。
あなたも「自分で商標登録」やってみてはいかがですか?
本日は、「なぜ?木の実アレンジメント講師がキノミスト®~怖い商標ビジネス」というお話でした。
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