なんだか、いつもイライラしてしまう。

最近、私、笑っているかな・・・

わたしには3人の子供がいます。

子供たちがまだ小さかったころ、まさに私はこんな感じでした。

子育てに追われる中、家族が寝静まった真夜中にハンドメイドをやることが、本当に私の心の小さな癒しの時間でした。

一つ一つの作品に向き合い、出来上がった時には本当にうれしくて、達成感、満足感を感じることができました。

ストレスを抱えている時に手仕事をすると、無心になり、いつの間にかストレスが解消されていきます。

そんな私に大きな転機が訪れます。

予期せぬ、夫の死です。

突然世帯主として一家の家計を担わなくてはならなくなりました。

既に40台後半、パートではなく正社員になろうとしても就職先はありませんでした。

わずかな生命保険は受け取れたものの、数年で枯渇するのは目に見えていました。

自分に何ができるのだろう？

自分は何をしたらよいのだろう？

毎日自問しました。

その結果残ったのはやはり、「ハンドメイド好きの自分」でした。

「仕事として成立するハンドメイド」は何だろう？

そして、私には何年も教室に通い習い事をする時間はありませんでした。

そんな時に私が選んだのは、以前から憧れていた「クロスターアルバイテン」であり、「クロスターアルバイテン協会のカリキュラム」でした。

クロスターアルバイテン、聞きなれない言葉だと思います。

ドイツ語で

「クロスター」＝修道院
「アルバイテン」＝手仕事

という意味です。

このクラフトは中世の修道院で始まりました。

そして祭壇の聖具を装飾し、聖地巡礼記念の品として重宝され、修道院に大きな利益をもたらしました。

しかし宗教改革の動乱の中、多くの優れたクロスターアルバイテンは破壊されてしまいます。

その後、クロスターアルバイテンは修道院の中でひっそりと受け継がれ時を経て、現在その芸術的価値が再認識されています。

数少ないアンティーク・クロスターアルバイテンの作品は美術オークションで取引されています。

今後もすぐれた作品は、美術愛好家たちによって収集の対象となるでしょう。